アルバイトでも残業手当が支給されるか?

アルバイトでも残業手当が支給されるか?

長引く経済不況が起因するサービス残業は、企業が人件費などのコスト削減に注力を注いだ結果によるもので、この余波は、正社員の業務を補助する仕事や定型業務などを担当するアルバイトにも強く及んでおり、残業代未払い問題によって表面化するアルバイトの残業手当の支給可否を懸念する人が右肩上がりで増え続けています。

 

アルバイトの残業手当の多くは、企業の給与担当者が自身の時給を基準に的確な計算を行なうため、未払い分となるサービス残業は発生しないと思われがちですが、アルバイトは正社員よりも弱い立場となることから、残業をしてもその手当が支給されないケースが多いのです。

 

また、飲食業やサービス業などのアルバイトにおいては、就業時間中であっても、入り作業や上がり作業と呼ばれる準備作業や清掃作業、ごみ捨てや後片付けを規定の勤務時間に含めない状況にあるため、これらの作業が常態化している現状にあります。

 

しかしながら、残業手当に関する規定は労働基準法で定められており、残業を余儀なくされる状態での時間外申請は1分単位での申請が義務付けられていることから、アルバイトを採用する企業がこれを認めないことで、不当労働行為の対象となるのです。

 

そのため、アルバイト労働者であっても、残業をした場合は残業手当を受け取る権利が発生し、休日出勤や就業後の呼び出し出勤、午後10時以降の深夜残業などをした際には、それに見合った割増賃金も正規の残業手当とは別に受け取ることが可能となります。
アルバイトは、短期労働者に属する雇用形態で採用先企業と雇用契約を交わした社員となっていますが、リストラや急な勤務体制の変更などが生じた際に最優先でその対象となることから、正当な理由なしに所定労働時間を上回る労働を課さられることが懸念される場合には、それを断ることもできます。

 

残業手当を受け取ることができない人の中には、残業代の未払い分を容認してしまう人も少なくありませんが、労働基準法の理解と適切な対処をすることで、未払い分の残業代を支払ってもらえることができるのです。